ご挨拶

心と身体の自立、そして家庭への早期復帰へ
それが私たちの願いです。

自然環境に恵まれた信貴山に介護老人保健施設「もののみの郷」が設置されています。

この施設は病院と家庭との中間的な存在でありまして、家庭で介護が必要になったとき、あるいは病院で入院治療が終わってもなお、家庭での介護が必要なときなどにご利用していただくための施設です。

私どもはそのために、利用者の方々ひとりひとりの個性を尊重したきめ細やかなケアと家庭的な雰囲気のもとで安心して生活していただける場所をご提供し、きちんと対応のできるスタッフが利用者とご家族の方々との話し合いを充分におこない、利用者ご本人が自立した生活を送れるようにスタッフ一同努力して参りたいと存じます。

医療法人 紀川会

介護老人保健施設「もののみの郷」

理事長 紀川きかわ 伊克ただよし

理事長 紀川 伊克

もののみとは…

 「真実の真というは、いつわり、へつらわぬ真という。実というは、かならず“ものの身”になるをいうなり。」といわれています。

 すなわち「真」というのはいつわり、へつらわないということですが、いつわりは外と内とが違うことで、外にどんなりっぱなかたちをよそおうていても、心の内にそれと反対な、あさましいことを考えていたらそれはいつわりの人だといわなければなりません。

 また、へつらいとは、自分の値うち以上のことを人にみせようとするゆがんだ心で、誰でもうぬぼれがあるかぎり、つねに自分をかいかぶり、他人をあざむいて都合よく世の中をおよいでいこうと考えています。しかしそのような生き方は、けっきょく人のために生きているのか、自分のために生きているのか、中心のない寂しい生き方に終わってしまうのです。

 つぎに「実」というのは“かならずものの身になること”だといわれていますが、これは要するに、相手の立場になりきって働くということです。